2021年

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「社会には理解不能な化け物がいる」と理解しておくことが一つの自衛になる【新書読書】

松崎 一葉 クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち PHP新書, 2017/1/13   いつもは実学系や教養系の本が多いので、今回はちょっと趣向の異なる本を。 「一見すると有能に見えるが、実は非常に危険で有害な人」についての話です。   私たちが普段接する人々というのは大方、ざっくり言えば「まともな人」だと思います。 「明らかにマトモでない人」というのは、往々にして「 […]

認知科学と人工知能はコインの裏表【新書読書】

有田 隆也 心はプログラムできるか 人工生命で探る人類最後の謎 サイエンス・アイ新書, 2007/8/16   「認知科学と人工知能研究は、コインの裏表である」という考え方があります。 言い換えるならば、 認知科学は「コンピュータとのアナロジーで人間の認知を解釈する」学問、 一方で人工知能研究は「人間の認知をコンピュータで模倣する」学問、ということです。   本書のタイトルだけ […]

「常識を疑う」ことを大事にする人ほど、科学を学んでおいた方がいい理由【新書読書】

竹内 薫 99.9%は仮説 ~思いこみで判断しないための考え方~ 光文社新書 2006/2/16   あらゆる科学的理論は、実は仮説にすぎない   分かっている人からすれば「何を今更」と言う話かもしれません。 「えっ、それどういうこと?」と思った方は本書を一読する価値があると思います。 「そういう言い回しをよく聞くから、何となく『そうそう』ってツラしてるけど、実は元ネタがどんな […]

「動物園」は「生きている博物館」でもある【新書読書】

加藤 由子 みんなが知りたい動物園の疑問50 サイエンス・アイ新書, 2007/10/16     「動物園の面白さ、楽しみ方」を布教したくて、今回はこの本を選びました。   「動物園」を表す「Zoo」は、略さず書くと「zoological garden」。 「Zoology」というのは「動物学」のことです。 博物館が博物学を学べる場であり、植物園が植物学を学べる場で […]

歴史を知ると、コーヒーはもっと豊かに味わえる【新書読書】

旦部 幸博 珈琲の世界史 講談社現代新書, 2017/10/18     「食文化の歴史本」って好きなんです。 一つには、「歴史という観点から食を捉えることが出来る」から。 もう一つは、「食という断面で歴史を捉え直すことが出来る」から。 今回はそんな本を一冊紹介します。   コーヒーは紅茶と並んで世界中で供されている飲料の一つです。 そして紅茶と同様に、世界を背景にし […]

基礎医学研究の熱さ・面白さを覗いてみたい【新書読書】

児玉 龍彦, 浜窪 隆雄 考える血管 細胞の相互作用から見た新しい血管像 ブルーバックス, 1997/6/20   高校生物の教科書と学術的な医学書の中間くらいのレベル。 こういうのはブルーバックスのお家芸ですね。   著者の児玉龍彦氏は基礎医学研究で非常に有名な方です。 本書も、題材は「生活習慣病」という比較的一般ウケするものでありながら、アプローチとしてはゴリゴリの生物学で […]

「ギャンブルなんて損をするだけ」と言う主張がナンセンスである理由【新書読書】

谷岡 一郎 ツキの法則 PHP新書 1997/7/1     「これは本当に出版社の手を経た本なのか……?」という不安になるような本が多いPHP新書。 本書も「中公」や「ちくま」だったらまず書籍にならないだろう、という内容なんですが、そのバランスの危うさが逆にいい味になっている気がする。いや、気のせいかもしれない。   本書は「ギャンブルはこうすれば勝てる」という「必 […]

評判の良い新書レーベルにも微妙な本はあるよね【新書読書】

金子 隆芳 色彩の心理学 岩波新書, 1990/8/20     「文系の大学生なら新書くらい読むべきだ」 「新書にも色々あるだろう。読めばいいってものじゃない」 「なら岩波新書ならハズレは無い。分からなければ岩波新書から選べ」   ……こういうやり取りを見る度にモヤモヤしてしまうのは、 私が岩波でも時々「ハズレだなー」と思う本を引くからです。 なぜAmazonで電子 […]

イデオロギーは一旦脇に置いて、まず「科学としての進化学説」に触れてみる【新書読書】

木村 資生 生物進化を考える 岩波新書 1988/4/20     進化論、お好きですか? ネットの皆様が進化論を語るのが大好きなのは重々存じております。   ところで、日本には世界的にも有名な進化学者がいましたね。 え? 知らない? いやいやまさかそんなはずは……。 こちら、木村資生大先生でございます。 生物の教科書では「遺伝的浮動」や「進化の中立説」というキーワー […]

「大学」は「最高に贅沢な独学のツール」だと思っておくと良い【新書読書】

田中 研之輔 先生は教えてくれない大学のトリセツ ちくまプリマー新書, 2017/4/6     3月は進学と卒業のシーズンです。 Twitter等でも続々と進学先が決まった受験生が目立ち、めでたい雰囲気ですね。   散々言われていると思いますが、「高校→大学」での環境変化は非常に大きいものです。 この差分に比べれば「大学の偏差値がいくつ高い/低い」なんて違いは誤差み […]

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