日本文学

【書評】ニルヤの島

  柴田勝家 ニルヤの島 ハヤカワ文庫JA,  2016/8/24     BACKGROUND ――対象 第2回ハヤカワSFコンテスト(2014年)の大賞作品ですね。 著者の柴田勝家(ホントにそういうペンネームです)氏は本作で作家デビューした新人。 2016年には短編で星雲賞も受賞しています。   ……と、受賞歴はSF一色ですが、著者は実は民俗学で修士号を取っています。 人文学と科学の融合したSFとは一体どんなものなんでしょうか。 METHODS ――筋 […]

【書評】小説家の作り方

【書評】小説家の作り方   小説家の作り方 野崎まど, メディアワークス文庫, 2011/3/25       BACKGROUND ――対象  近年色々なレーベルから出版している野崎まど氏の、比較的初期の作品です。  昨年はアニメの『正解するカド』の脚本で非常に物議を醸し、一部で有名となりましたね。    本作品の主人公は駆け出し作家。人物や舞台設定は著者の野崎まど氏自身を思わせるようなプロフィールで設定されています。  物語の始まりは、ある女 […]

【書評】甲賀忍法帖

【書評】 甲賀忍法帖   甲賀忍法帖 山田風太郎, 角川文庫, 2010 (初刊行は1959年)     BACKGROUND ――対象  「敢えてこの時代に紹介したい作品」ということで持ち出してみました。  超能力を駆使する忍者たちがひたすらに能力バトルするお話であります。    「なんだ、またそういうラノベか」って?   いえいえ、これは「ライトノベル」なんて言葉よりもっとずっと古い作品です。  この作品が書かれたのは昭和33年。  「超人的な能力を持ったキャラ […]

【書評】遠野物語へようこそ

【書評】遠野物語へようこそ     遠野物語へようこそ 著/三浦佑之・赤坂典雄 ちくまプリマー新書 2010/1/5     BACKGROUND ――対象  怪談や民間伝承に興味の湧いた人が必ず出会うのが、柳田国男の『遠野物語』。  成立から100年を数える『遠野物語』は、岩手県の「遠野」を舞台にして定着した「河童」や「神隠し」や「マヨイガ」といった伝承を土着のままの形で保存した、民俗学における不朽の名作です。遠野を「妖怪の本場」たらしめたのは、その土地と言うより […]