統計

「闇の魔術に対する防衛術」としての統計リテラシー【新書読書】

ダレル・ハフ 統計でウソをつく法 ブルーバックス 1968/7/24     今回はこれです。 「無理して良い本だけ選ぼうとしない」みたいなこと言った直後に古典名著を出してしまう……。 駆け出しの企画だから最初の方では「アタリ」を多めに掴んで貰わないと、みたいな欲がですね ブルーバックスは日本人著者の本も良い本が結構あるんですが、こういう海外のポピュラーサイエンスの古典名著を粘り強く出してくれている側面も評価したいですね。   ぶっちゃけこの本、このブログの読者なら […]

第一世代ポケモンから「強さの因子」を抽出してみよう【未知会ログ】

前の記事では、知能の一般因子「g」を扱いました。 これは、各テストのスコアを元にして、「全ての知能のベースをなす因子」を統計的に抽出することで得られる ……というのが前回のお話です。   しかし、この説明だけではイマイチ納得しきれない方も多いかと思います。 これを自分で計算してみたいと思う方もいるでしょう。   というわけで今回は、「g」の導出でも使われる「因子分析」を実際にやってみようと思います。 前提とするのは高校レベルの数学の知識と、基本的なパソコン操作のみです。 &n […]

一般知能因子「g」とは何者か【未知会ログ】

前回の記事では「知能」の研究の3つのアプローチを紹介しました。 1.Psychometric level (心理測定レベル) 2.Information-Processing level (情報処理レベル) 3.Brain level (脳レベル) 今回は「心理測定Psychometric」が生んだ最大の発明とも言える、「g因子」について紹介します。 全ての「知能」は正相関する まず一般に、「知的能力を測るテスト」は、全て相互に正相関します。 これを事実として知っておいて下さい。   […]

どんなテストが「良い」テストか?:センター試験を例に考える【未知会ログ】

「IQテスト」と「大学入試」の基礎理論には共通する部分があります。 これは以前の記事でも指摘していますが、何故かと言えばIQテストは「頭脳の個人差を数値にして客観化する」という目的を突き詰めて作られているからです。   そう、「知能テスト Intelligence test」の理論には、センター試験のような大学入試のテストを考える上でも非常に有用な考え方がたくさんあるのです。   今回は知能テストの理論を大学入試のセンター試験に当てはめて考えてみたいと思います。 「良いテスト […]

IQの算出法は難しい?【未知会ログ】

WAISのIQ(知能指数)について呟くと、こういうリアクションがよくあります。 曰く 「IQって年齢で割って出すものだよね?」 曰く 「過去最高の人は200以上あったらしいぞ」   これはWAISで採用されている「deviation IQ(分散IQ)」と、古典的な「ratio IQ(比率IQ)」とを混同している典型例です。 簡単に言えば上記への返答は「誤解です」のほぼ一言です。   心理学や統計学を学んでいない人では特にこの区別が付いていないことが多いようです。 Wikipe […]

「酒は少しなら良い、は統計のウソ」はウソ?【隙間リサーチ】

古くは「酒は百薬の長」などと言うことわざがあります。 酒の飲みすぎが大きな害を生むことはよく知られていますが、 一方で「適度に飲むのなら逆に健康に良い」といった話も聞こえてきます。   「酒が良いというのは嘘。適度に酒を飲めるくらいの人が一番健康な暮らしをしているだけ」 という説も耳にすることがありますが、これもまた誤解を含んでいます。   実際、「少量の飲酒」は健康に良いのか?悪いのか? 「酒と健康」の関係について、検索をかけるとあまりに膨大な論文がヒットします。 比較的メ […]