2021年5月

「社会には理解不能な化け物がいる」と理解しておくことが一つの自衛になる【新書読書】

松崎 一葉 クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち PHP新書, 2017/1/13   いつもは実学系や教養系の本が多いので、今回はちょっと趣向の異なる本を。 「一見すると有能に見えるが、実は非常に危険で有害な人」についての話です。   私たちが普段接する人々というのは大方、ざっくり言えば「まともな人」だと思います。 「明らかにマトモでない人」というのは、往々にして「然るべき対応」がなされるがために、一般的な組織では排除ないし冷遇されることになります。(この際それが […]

認知科学と人工知能はコインの裏表【新書読書】

有田 隆也 心はプログラムできるか 人工生命で探る人類最後の謎 サイエンス・アイ新書, 2007/8/16   「認知科学と人工知能研究は、コインの裏表である」という考え方があります。 言い換えるならば、 認知科学は「コンピュータとのアナロジーで人間の認知を解釈する」学問、 一方で人工知能研究は「人間の認知をコンピュータで模倣する」学問、ということです。   本書のタイトルだけを見ると、いかにも「心をプログラムすること」が主題であるかのように見えますが、ここにはやや意図的なミ […]

「常識を疑う」ことを大事にする人ほど、科学を学んでおいた方がいい理由【新書読書】

竹内 薫 99.9%は仮説 ~思いこみで判断しないための考え方~ 光文社新書 2006/2/16   あらゆる科学的理論は、実は仮説にすぎない   分かっている人からすれば「何を今更」と言う話かもしれません。 「えっ、それどういうこと?」と思った方は本書を一読する価値があると思います。 「そういう言い回しをよく聞くから、何となく『そうそう』ってツラしてるけど、実は元ネタがどんな話か知らないんだよなぁ」という人はドンピシャで本書のターゲットと言えるでしょう。   目次 […]

「動物園」は「生きている博物館」でもある【新書読書】

加藤 由子 みんなが知りたい動物園の疑問50 サイエンス・アイ新書, 2007/10/16     「動物園の面白さ、楽しみ方」を布教したくて、今回はこの本を選びました。   「動物園」を表す「Zoo」は、略さず書くと「zoological garden」。 「Zoology」というのは「動物学」のことです。 博物館が博物学を学べる場であり、植物園が植物学を学べる場であるのと同様に、 「動物園」とは、原義から言えば「動物学を学べる場所」なわけですね。 しかし良くも悪 […]