2018年

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【書評】図解 気象学入門

古川 武彦, 大木 勇人: 図解 気象学入門 ブルーバックス, 2011/3/23     BACKGROUND ――対象 著者の古川氏は気象庁で予報を行っていた気象の専門家。 共著者の大木氏は科学書・教科書の編纂を得意とする編集者です。   「気象学」は高校理科では選択の少ない「地学」に含まれているので、気象については中学以来ご無沙汰の方がホトンドではないでしょうか […]

フーリエ変換は自然現象を捉えるのに便利である

前回記事フーリエ変換とは無限次元空間の直交分解のひとつであるでは、 三角関数の族は関数空間の正規直交基底になっているよ! フーリエ変換はそれらへの直交分解だよ! ということを説明しました。 今回はさらに、 フーリエ変換は自然現象を捉えるのに役に立つよ!! ということを説明していきたいと思います。 フーリエ変換で熱の拡散を捉えてみよう 明日の東京の気温はどれくらいだろうか? エアコンはどこに置くと冷 […]

【書評】 図説 世界の文字とことば

町田 和彦(編): 図説 世界の文字とことば. 河出書房新社, 2014/8/7     BACKGROUND ――対象 世界には数千の言語が存在します。 多くは親戚の言語があり、「どの言語とどの言語が近いか」といった系統樹などは社会の教科書にもよく載っています。 では、「文字」はどうでしょう? これらは言語の系統樹と一致するのでしょうか? 結論から言うと「No.」なのです。 […]

【書評】アウシュヴィッツの図書係

    アントニオ G イトゥルベ(著), 小原 京子(翻訳) : アウシュヴィッツの図書係. 集英社, 2016/7/5       BACKGROUND ――対象 ナチス政権下でのアウシュヴィッツを描いた物語。 物語としての肉付けを行ったためかフィクションという体裁を取っていますが、実在する人物を扱っており、大筋においては限りなくノンフィクションに近い性 […]

【書評】音律と音階の科学

【書評】音律と音階の科学 小方 厚 : 音律と音階の科学 新装版. ブルーバックス, 2018/5/16     BACKGROUND ――対象 「物理学者が音楽理論の根本を解き明かす」という、一風変わったコンセプトです。 音階やコードといった音楽理論に物理学の視点で斬り込みます。   本書が出版された2007年の時点では、音楽理論を物理学や心理学の視点で語る本はまだ […]

遺伝子、ゲノム、DNA……一体どう違うの?

DNA、遺伝子、ゲノム、エピジェネティック…… 混乱しがちなこの辺りの用語を、備忘録的にサクサクとまとめてみました。 「DNA」と「遺伝子」の違いは? 簡単に言えば、 「DNA」は「物質としての名前」=ハードウェア 「遺伝子」は「機能としての名前」=ソフトウェア ということになります。   DNAとは「デオキシリボ核酸deoxyribonucleic acid」という物質の名前。 遺伝子 […]

フーリエ変換とは無限次元空間の直交分解のひとつである

前回の記事では, 2次元のベクトルに対して, 内積を通して直交分解を理解しました. 2次元空間での内積 \((\cdot,\,\cdot)\) には, 大まかに言って次の3つの性質があります. (1) 任意の \(x\in \mathbb{R}^2\) に対して, \((x,\, x)\ge 0\)であり, さらに \((x,\, x)= 0\) と \(x=0\) は同値 (2) 任意の \(x […]

de:code 2018参加してきました

5/22-23でザ・プリンスパークタワー東京で行われた、de:codeに参加してきましたので、 そこで感銘を受けた内容について書こうと思います。 de:codeとはマイクロソフトが年に1回行っている、日本でマイクロソフト関連の最新技術が発表されるイベントです。 ちなみに、私は去年も参加しましたので2回目です。 アンケートのノベルティや、飲料の提供、ディナー時の抽選商品等のクオリティは去年の比べて落 […]

dl4usの修了者懇親会行ってきました!

先日行われたdl4usの修了者懇親会に参加してきました! 今回は修了者懇親会のレポートです。   1.当日の流れ 懇親会は東京大学本郷キャンパスの敷地内のレストランで行われました。 受付→歓談→優秀者の発表→歓談→スポンサー企業の話→松尾先生の〆→解散 という流れです。 GitHubのアカウント順に名札が作ってあるので、 それを受け取って、荷物を置いて修了者の皆さんと歓談しました。 私は […]

dl4usの最終提出レポート内容

前回少し書いた、最終課題について概要を書きます。 技術的に詳しくは、また別の記事にしたいと思っています。 私は「コナン君は年を取ると新一兄ちゃんになるか?」というテーマで課題に取り組みました。 最終課題は上手くできませんでしたが、勉強になったのは下記2点です。 ①世の中の論文はTensor Flowで書かれたものが多い アカデミックな世界では、インパクトファクターというどのぐらい引用されたかという […]

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