de:code 2018参加してきました

de:code 2018参加してきました

5/22-23でザ・プリンスパークタワー東京で行われた、de:codeに参加してきましたので、

そこで感銘を受けた内容について書こうと思います。

de:codeとはマイクロソフトが年に1回行っている、日本でマイクロソフト関連の最新技術が発表されるイベントです。

ちなみに、私は去年も参加しましたので2回目です。

アンケートのノベルティや、飲料の提供、ディナー時の抽選商品等のクオリティは去年の比べて落ちた気がしましたが、お昼ごはんのクオリティとセッションのクオリティは去年と同様に良質だったように思います。

1.受講したセッション

私が受講したセッションは下記の通りです。

★1日目

①KN01 Transforming Intelligence(基調講演)

②SP07 拝啓『変わらない開発現場』を嘆く皆様へ エンプラ系 業務システム開発モダナイゼーションへの誘い

③AD36 実録 クラウドネイティブへの道:PaaS Firstで限界を超えろ!

④AD40 マイクロサービスのすべて

⑤AD38 App Service Diagnostics

★二日目

⑥AD03 使い倒そうVisual Studio Code!

⑦AD02 Durable Functions

⑧AD25 AngularでもっとAPIファースト

⑨AD15 NoOpsへ舵を切れ ~ Azureで実現するサーバレス自律運用システム

⑩CI02 VSTS/Jenkinsを活用したCI/CDとDevTest実践入門

⑪HoloLens体験(Microsoft Layout)

⑫CI05 見えてきたAzure Stackの真実

⑬DA10 ~ビックデータとAIのスケーラブルなサービス基盤~ Azure Databricks

 

最近は仕事の面で業務効率化に興味がありますので、そちらを中心に受講し、

個人的に興味のあるHoloLensとデータ解析系を少し受講した、という感じです。

2.受講内容

①運用業務を最小化できるような時代が来ている

PaaSでアプリを運用したことがある人は分かると思いますが、IaaSとPaaSだと手間のかかり具合が全然違います。

単純なアプリで要件があまり厳しくないと、PaaSに載せればそれで終了ということもあり得ますが、

ちょっと複雑で要件がちょっと厳しい、となると単純にPaaSを使えば良いという訳ではありません。

そこで注目を集めているのが、Containerやサーバレスという技術なわけです。

以下はAD15の岡さんの発表スライドの一部ですが、まさに「回復力」という言葉で表される機能を持つアプリケーションが、クラウド時代に求められているものだと感じました。

何故なら、深夜に故障したインフラ対応したいというような人は少ないと思いますし、私もしたくないからです。

クラウドはスケールメリットがあるからこそ良いものであり、スケールがあるからこそできるようなインフラ監視の業務等も全部マイクロソフトに丸投げする、というような体制を構築できれば、結果として利用側のコストも下がってwin-winだとは前から思っていました。

しかし、ここまで体系的に考えがまとまってきたのは知らなかったので感動しました。

みなさん既存の業務アプリがあると思いますので、それらに「回復力」を持たせる考え方としてマイクロサービスがあり、利用される技術がコンテナやサーバレスの技術であるわけです。

「回復力」のあるアプリは下記のような設計原則を持ち、

そこまで設計を持っていくための考え方が、AD40のセッションで語られた、

業務を分解して技術をあてはめていく、Domain Driven Designの考え方なのではないか、と思いました。

そして、AD02で説明のあったDurable Functionsのような機能で、Azureを用いたこのような設計がしやすくなっていっているのが今の流れかと思います。

AD38のセッションで語られた診断技術の向上で、モニタリングの機能もできていると感じました。

 

今こういうことを認識している時点で私は遅れているのだろうな、と感じますが、追いつけるように頑張っていきたいなと思っています。

ソフトウェア業界はただでさえ進歩が早いので。。。

②テストを含めた開発の効率化

セキュリティを裏でどのように担保しているのか分かりませんが、遠隔でlocalhostのデバックができるようなlive shareの機能には大変驚きました(下記は基調講演の資料)。

背後でAADの仕組みを使っていそうだと思ったので、マイクロソフトだからできるシナジーの一環なのかしら、と想像しました。

また各種ツールやミドルウェアを組み合わせて、テスト項目/環境の管理が当たり前に行われる時代になってきていますので、これらを利用できないとスピードで負けていくのだろうなと感じました(下記はSP07とCI02の資料)

また、エバンジェリストの方々が行うデモでもdocker利用が当たり前になっていて、数年前からdockerの話はありましたが、いよいよ膾炙してきた、という空気がありました。

業務ロジックの実装はどうしても開発行為が必要なものですが、このあたりを積極的に利用していきたいですね。

3.まとめ

MSのイベントであるde:codeに参加してきて、クラウドを利用した設計手法と開発効率化手法をメインに学んできました。

1セッション50分で、学び切れていない部分もあるので、そこは書籍を購入するなりして業務に生かせれば、と思います。

去年に引き続き、今年も面白かったので、来年も行けたら良いな・・・

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ずさずさ

機械工学を学んでねずみの研究をしていましたが、 紆余曲折あってメーカに就職。 機械学習をやろうと思いきや、 サーババックエンド側の担当になりました。 好きなのは認知科学です。 これからの時代、ネット上に個人の興味をアピールすべきと思っていたところ、木村君に拾われました。

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