読書

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「貧困」と「性風俗」と「知的障害」の密接な関係【新書読書】

坂爪 真吾 性風俗のいびつな現場 ちくま新書, 2016/1/7   「性産業のことあんまり知らんなー」と前々から思ってたので、性風俗についての教養が欲しいなと思って何冊か購入しました。 性風俗の話って、何でみんな「まぁこのくらい常識でしょ」みたいなツラして語るのに、利用有無の話になると「いや俺は行ってないけど」って言うんでしょうね。 「体験してないけど知っている」ということは、みんな実は読書家なのでしょうか。   本書は性産業に関わる色々な立場の人々への取材をまとめたルポ集 […]

ハロウィンも近いから誤解されがちな『フランケンシュタイン』について語らせてほしい【新書読書】

廣野 由美子 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義 中公新書, 2005/3/1   8月頃にある方と『フランケンシュタイン』の話をしてから自分の中でフランケンシュタインが再燃してまして。 『フランケンシュタイン』マリー・ウォルストンクラフト・シェリー 原作を読んだり関連書籍を読み散らかしたりしていました。   キャラクターとしての「フランケンシュタインの怪物」は、すっかり「ホラー」の文脈に位置付けられていますが、原作を読むと実は「人間が人間を造ること」「科学者がそ […]

科学的に突き詰めた先にある、「美味しいものは美味しい」という結論【新書読書】

古賀 邦正 最新 ウイスキーの科学 熟成の香味を生む驚きのプロセス ブルーバックス, 2018/2/15   ウイスキーが好きなんです。 私は全く量が飲めないので、「すごく美味しいものを少しだけ飲む」という方向で最適化して来て、たまたま辿り着いたのが「ウイスキー」だった、という感じです。 もちろんビールやワインも場や食事に合わせて飲みますが、自宅で一人で飲むのはウイスキー。 一人でちびちび飲んでも長期保存が効くし、割り物で色々アレンジもしやすいので、実は自粛期に自宅で一人飲みするのにも […]

流石にここまでは言わんけど、言わんとすることには全体的に共感してしまう【新書読書】

中川淳一郎 ウェブはバカと暇人のもの 光文社新書, 2009/4/17     いきなりアカウント消したので驚かれた方もいるかも知れません。 最近この本に近いことをよく考えるようになっていて、「いつ辞めようかなー」と思いつつ「まぁノーコストだし別に続けてもいいか」と思っていたのでした。たまたまそこに特大のコストが降ってきたので、「神は言っている、ここでSNSを辞める運命だと」とばかりに踏み切った、というだけの話だったりします。   親身にして下さった方々のために言っ […]

キットカットの溝に刻まれた、世界の経済と工業の歴史【新書読書】

武田 尚子 チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 中公新書, 2010/12/1   みなさん、チョコレートはお好きでしょうか? 私はチョコレートが好きです。   そんなわけで先日、チョコレート好きが高じて「チョコレート検定」を受けてきました。 私の受けた中級はテキストやっとけば受かる系だったんですが、テキストを読みながら「そういえば文化史好きなのにチョコレートの文化史は一冊も読んだこと無いなぁ」と思い立ちまして、本書を手にしてみたのでした。 結論から言 […]

「植物」という「相互理解不能な隣人」に想いを馳せる【新書読書】

田中 修 ふしぎの植物学 身近な緑の知恵と仕事 中公新書, 2003/7/1   今日は「植物」の本。 著者は植物学の教授であり、NHKラジオ「子ども科学電話相談」の植物担当として有名な田中修先生です。   「植物」は、あまり動かない事もあって地味で単純な生物という印象を持たれがちです。 アリストテレスは「植物」を「動物」と「物体」の中間的な存在と位置づけましたが、これは言い換えれば「生物としての生理学的機能に関して、動物に比べ植物はあまり高度ではない」という見解と読み取れる […]

日本における「ピアノ」という文化の特殊性【新書読書】

斎藤 信哉 ピアノはなぜ黒いのか 幻冬舎新書, 2007/5/1     「ピアノ」は「日本で最もポピュラーな楽器」の一つでしょう。 人によっては「最もグローバルな楽器」と主張するかもしれません。   しかし、元から鍵盤楽器が音楽文化と歩みを揃えて発展してきたヨーロッパに対して、「日本におけるピアノの立ち位置」というのは、実はかなり特殊な事情が絡んでいるようです。 端的に言えば、「日本人のピアノ観」は「少数の大手楽器メーカーの商業戦略」によって作られてきた側面がかな […]

小学生の時、「音読み」と「訓読み」の区別って難しくなかった?【新書読書】

笹原 宏之 訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 光文社新書, 2008/5/16 笹原 宏之 訓読みのはなし 漢字文化と日本語 角川ソフィア文庫, 2014/4/25 ※光文社新書と角川ソフィア文庫で同タイトルが出ています。  後から出た角川ソフィア文庫の方が価格が安く、わずかですが加筆・修正がなされているので、基本的にはこちらを推奨します。  ただ、加筆・修正箇所はわずかなので、Kindle Unlimitedをご利用の方は光文社新書の方で読んでも支障はないかと思います。   今 […]

物理現象としての「台風」を勉強してみる【新書読書】

上野充 (著), 山口宗彦 (著)  図解 台風の科学 発生・発達のしくみから地球温暖化の影響まで ブルーバックス, 2012/7/20   今回は季節モノを持ってきました。 「台風」という現象一つで一冊語り通すという、なかなかにキマった本です。   気象の異端児ともいうべき「台風」。 こいつを理解するためには、実はかなりの予備知識が必要です。 中学理科では「高気圧」「低気圧」「前線」といった考え方を習いますが、台風に関してはこれらの基礎知識だけでは全くと言っていいほど説明で […]

「お金に煩わされたくない人」がお金を増やすための、地味だけど期待値の高い方法【新書読書】

山崎 元, 水瀬ケンイチ 全面改訂 ほったらかし投資術 朝日新書, 2015/6/12   ちょっと前に資産運用のことをTwitterで呟きました。 ツリーごとコピペするのは冗長なので要点をかいつまみますが、 ・素人考えで買った個別株の含み益よりも米国インデックスの利益の方が遥かに大きかった ・私にとっては株を頑張るより普通に働いてインデックス投資する方が総合的に利益が大きい という個人的な所感を呟いたところ、意外と反響があったのでした。   もちろん私自身は株に関しても経済 […]

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