狐太郎

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サイン・コサインは難しい、という固定観念を破りたい【隙間リサーチ】

高校数学で挫折者を生むヤマの一つ、「三角関数」。 世の中には「サイン・コサイン・タンジェントなんていつ使うのか」と言う人もいるくらい、「数学のなんだか難しいよく分からない記号」と思われがちです。 ……が、実は三角関数って、日常生活にありふれている存在だったりします。 プログラマーや物理学者など「現象を数式にする」人たちにはもちろんのこと、機械や人体関節のような「回転角を扱う」場合にも重要です。 何 […]

紅茶が冷めない3つの方法【隙間リサーチ】

noteを始めてみました。まだ2記事しかありませんが。 https://note.mu/sick4989hack 人文系、科学系、趣味系などなど、これからも色んな世界の「入門者の敷居を下げる」記事を増やそうと思うので、興味があったら是非あちらもフォローしてみてください。   さて、先日はnoteにこちらの記事を書きました。 https://note.mu/sick4989hack/n/n […]

頭の中に眠る神話【隙間リサーチ】

科学者というのは意外と神話が好きなもので、科学の用語にも神話に「元ネタ」を持つものが結構あります。 今回は「神話の言葉から直接派生した用語」や「神話の有名な言葉と同語源に当たる用語」を紹介していきましょう。   海馬 = Hippocampus 脳の内側で記憶を作っているのが「海馬」という部分です。 “BodyParts3D, © The Database Center fo […]

【書評】ニルヤの島

  柴田勝家 ニルヤの島 ハヤカワ文庫JA,  2016/8/24     BACKGROUND ――対象 第2回ハヤカワSFコンテスト(2014年)の大賞作品ですね。 著者の柴田勝家(ホントにそういうペンネームです)氏は本作で作家デビューした新人。 2016年には短編で星雲賞も受賞しています。   ……と、受賞歴はSF一色ですが、著者は実は民俗学で修士号を […]

【書評】植物は〈知性〉をもっている

ステファノ・マンクーゾ&アレッサンドラ・ヴィオラ(著) 久保 耕司 (訳): 植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム. NHK出版, 2015/11/20     BACKGROUND ――対象 「植物は知性を持っているのだろうか?」 巻頭に提示されるこの問いに多方向から光を当てるのが、本書の著者たる植物学者のステファノ・マンクーゾ。彼は植物の持つ […]

【書評】怪異を語る: 伝承と創作のあいだで

喜多崎 親(編), 京極夏彦, 常光徹, 東雅夫, 太田晋: 怪異を語る: 伝承と創作のあいだで. 三元社, 2017/3/15       BACKGROUND ――対象 「怪異の語り方」をテーマとしたシンポジウムを書籍化したもの。 登壇者は、言わずと知れた京極夏彦氏をはじめ、喜多崎親氏、常光徹氏、東雅夫氏、太田晋氏と、伝承や民俗を専門とする錚々たる面子です。 各演 […]

【学習】ゼロから始めてそこそこ分かる論文ラク読み講座【隙間リサーチ】

 今回はこちらの記事と姉妹編になっています。 【学習】軽い気持ちで学術論文を読もう ――論文検索のすすめ【隙間リサーチ】   前記事では、「論文の探し方」にフォーカスして紹介しました。 しかし、探してみると「論文自体の読み方」もライト層向けはあまり無いようで……。 こういうのって、みんな「習うより慣れろ」で研究室の先輩や教員から聞いて習得するのかもしれないですね。   というわ […]

【書評】本格折り紙――入門から上級まで

前川 淳: 本格折り紙―入門から上級まで. 日貿出版社, 2007/7/1     BACKGROUND ――対象 「普段は科学系の本を中心に紹介しているのに、今回は急に子供向け?」 いえいえ、そんな事はありません。   確かにこれは折り紙の本ですし、子どもでも作れるような作品も紹介されています。 しかし、本書の真骨頂は「数学の分かる大人」にこそ面白く感じられるはずで […]

【書評】図解 気象学入門

古川 武彦, 大木 勇人: 図解 気象学入門 ブルーバックス, 2011/3/23     BACKGROUND ――対象 著者の古川氏は気象庁で予報を行っていた気象の専門家。 共著者の大木氏は科学書・教科書の編纂を得意とする編集者です。   「気象学」は高校理科では選択の少ない「地学」に含まれているので、気象については中学以来ご無沙汰の方がホトンドではないでしょうか […]

【書評】 図説 世界の文字とことば

町田 和彦(編): 図説 世界の文字とことば. 河出書房新社, 2014/8/7     BACKGROUND ――対象 世界には数千の言語が存在します。 多くは親戚の言語があり、「どの言語とどの言語が近いか」といった系統樹などは社会の教科書にもよく載っています。 では、「文字」はどうでしょう? これらは言語の系統樹と一致するのでしょうか? 結論から言うと「No.」なのです。 […]

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