「闇の魔術に対する防衛術」としての統計リテラシー【新書読書】

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ダレル・ハフ

統計でウソをつく法

ブルーバックス 1968/7/24

 

 

今回はこれです。

「無理して良い本だけ選ぼうとしない」みたいなこと言った直後に古典名著を出してしまう……。

駆け出しの企画だから最初の方では「アタリ」を多めに掴んで貰わないと、みたいな欲がですね

ブルーバックスは日本人著者の本も良い本が結構あるんですが、こういう海外のポピュラーサイエンスの古典名著を粘り強く出してくれている側面も評価したいですね。

 

ぶっちゃけこの本、このブログの読者ならみんな既読じゃないかとすら思ってます。

「大学生なら文系・理系問わず必読」レベルの名著なので。

なので、「文系で数学苦手」を自認してる人でも(こそ?)、諦めずにこの本は読んだ方が良い。
マジで。

 

「ウソをつく法」なんて意地悪な名前を付けてますが、要は「数字によくある落とし穴」集です。

そう、「数字でウソをつく人が多いから、簡単に騙されないようにコレだけでも覚えて帰ってね」というのが本書のコンセプト。

コレを一読してからTwitterで出てくるグラフとか数字を眺めてみるとマジで面白いです。

ホントにこの本に書いてあるような「統計のウソ」がゴロゴロ見つかりますから。

実践編として是非ともお試しあれ。

 

本書は「統計を読むためのリテラシー」としては大変に素晴らしい入門書なのですが、いかんせん大学の「統計学」で学ぶような数理統計的な知識は本書では一切身に付きません。

「統計学」というよりも「数字やグラフの読み方・読ませ方に関わる基本的教養」の本なんですね。

また、この著者のダレル・ハフ氏は疫学や統計の専門家というわけではなく、それゆえ晩年にはタバコのリスクを過小評価するような喫煙肯定派の旗手として担ぎ出されてしまうのですが……

 

とはいえ、本書が極めて有用な教養書であることは変わりありません。

本国アメリカを始めとして、今でも世界中で読まれ続けるポピュラーサイエンスの名著と言えます。

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木村勝哉

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