新書がベスト
ベスト新書 2010/6/
Twitterでも少し話してたんですが、「新書の紹介」にそこそこ需要が結構あるようで。
そういえば前に私のやってた書評企画(金曜日の本棚)がなし崩し的に中止になってなー、ということを思い出したので、これを期に書評コーナーを立て直そうかなと思った次第です。
とは言え、一応ルールが無いとまた暴走する(特に「こね回しすぎる」方に傾きがち)ので、持続可能なブログ運営のためにも外枠を決めて書こうと思います。
・扱う本は「新書」規格のみ
・日常的な雑談も敢えて排除せず、本のことだけを書きすぎない
・ためになることを書こうとしない
・勢いで書く。後で推敲しない
・無理に「良い本」だけ扱おうとしない(ただしダメな部分は書評内で明示する)
・1記事1段落を目安に、気軽に読み切れる文量(なるべく5分以内)を目指す
で、そんな企画の1冊目は敢えてこの本を選びました。
今思うと、私が最初の読書ブログを立ち上げた時のきっかけってこの本だったんです。
小飼弾氏は読書家としては超が付く「玄人」ですが、この本は「素人」に向けてかなり意識的にハードルを下げて書かれています。
「そもそも新書って何? 最近出た本のことじゃないの?」
みたいな人から、
「今更人に聞くの恥ずかしいんだけど、ちゃんと本を読む習慣を身に着けたいんだよねぇ」
という人まで、手広くカバーします。
「新書、新書、とみんな言うけど、新書のレーベルだってピンキリだよ。どう選べばいいんだ」
という声も先日ありましたが、本書の後半には「レーベルごとの紹介」もみっちり書かれています。
そして、タイトルこそ「新書がベスト」と宣言しておりますが、私はこの本で書かれた読書ノウハウには、もっともっと後まで拡張していける「読書全般のハウツー」もたくさん含まれていると感じました。
「独学のための方法論」という意味では読書猿氏の『独学大全』が近年異例のヒットを飛ばしていますが、極めて良書ながらもやはりあのサイズには怯んでしまう方が多いと思います。
「まずは新書から、どうでしょう?」と誘う本書は、最も気軽で最も行動に移しやすい「独学の自己啓発」の書としても有用ではないかと。
「これ一冊で情報強者になろう」というつもりで読む本ではなく、
「これを突破口にして新書に手を出してみよう」
「新書を突破口にして読書・独学に手を出してみよう」
という心持ちで手を出すと丁度良い本かなと思います。
惜しむらくは電子化されておらず、現在古本以外で入手困難なことでしょうか……
(リンク貼ろうとして気付きました)
次回以降はちゃんと電子化していて入手しやすい新書を優先して選ぶようにしますね……
狐太郎
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