2018年9月

【書評】ニルヤの島

  柴田勝家 ニルヤの島 ハヤカワ文庫JA,  2016/8/24     BACKGROUND ――対象 第2回ハヤカワSFコンテスト(2014年)の大賞作品ですね。 著者の柴田勝家(ホントにそういうペンネームです)氏は本作で作家デビューした新人。 2016年には短編で星雲賞も受賞しています。   ……と、受賞歴はSF一色ですが、著者は実は民俗学で修士号を […]

サーバレス周りの話

もうかなり前になってしまいますが、 渋谷のAzure Antennaに参加してきました。 参加したハンズオンは、 Azure Functions と キューで構築するNoOpsスケーラブルバッチ処理基盤 です(リンク先にスライドや講義資料など全てあります)。 de:codeでNoOpsという概念に感銘を受けたので、一回話を聞こうと思い、参加しました。 学んだ内容はAzure上でのサーバレスアーキテ […]

【書評】植物は〈知性〉をもっている

ステファノ・マンクーゾ&アレッサンドラ・ヴィオラ(著) 久保 耕司 (訳): 植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム. NHK出版, 2015/11/20     BACKGROUND ――対象 「植物は知性を持っているのだろうか?」 巻頭に提示されるこの問いに多方向から光を当てるのが、本書の著者たる植物学者のステファノ・マンクーゾ。彼は植物の持つ […]

常微分方程式の解の一意性が成り立たない例についてざっくりと。

解が無数にある常微分方程式 単純な常微分方程式についても, 解の一意性は必ずしも成り立たないことを本記事では紹介します: 次の常微分方程式の初期値問題を考えましょう \begin{align*} \begin{cases} \dfrac{dx}{dt}(t) = -2\sqrt{|x(t)|},\\ x(0) = 1. \end{cases} \end{align*} まずは, これを変数分離法を […]