Kindle Unlimitedで知識欲を満たすリスト(文系編)

Kindle Unlimitedで知識欲を満たすリスト(文系編)

Kindle Unlimitedで知識欲を満たすオススメ活用法

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  ・Kindle Unlimitedで知識欲を満たすリスト(シリーズ編)
  ・Kindle Unlimitedで知識欲を満たすリスト(文系編)
  ・Kindle Unlimitedで知識欲を満たすリスト(理系編)
  ・Kindle Unlimitedで知識欲を満たすリスト(番外編)

ここからKindle Unlimitedのオススメ本紹介していこうと思います。

分け方に迷ったので、高校の科目に当てはめて分けて、更に文系理系で大雑把に分けたけど、
正直言って上手く分けきれてないです。

なので、好奇心の範囲が広い方は是非とも上から全部目を通して、ちょっとでも興味が湧いたらがんがんリストに突っ込んじゃってください。

とりあえず文系編からどうぞ。

ちなみに★の数は私の主観的な「読んで良かった度」です。少なくとも「興味がある人なら読んで損はしない」本を集めたつもりなので、一部の「★1つ」を除いてはそんなに悪い本は選んでいないつもりです。

このリストは「2018年4月21日現在でのKindle Unlimited対象本」です。

読む際にはご自身で「現在対象本かどうか」をご確認下さい

↓例によってKindle Unlimitedのリンクも張っておきます。気が向いたら是非どうぞ。

目次

国語

英語

地理

歴史

倫理

政治・経済

現代社会

・国語

西林 克彦

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因

★★★★★

例文で国語の評論文を中心に扱っていますが、もっと汎用性のある「読解力」の話です。

「わかる」とはどういう現象か、そして「わかったつもり」がそれを妨げるのは何故なのか。

自身の読解を見直すヒントとして、教育に携わる人にとっては他人の読解を考えるヒントとして、有用な視点を得られる一冊だと思いました。

大久保進

「わかりやすい」文章を書く全技術100

★★★☆☆

「わかりやすい文章」を手っ取り早く作る方法は「人に読んでもらって、わかりにくいところを指摘してもらう」こと。

でも、一人でもある程度は何とか出来る方法もあります。

本書が対象として想定している文章は、「日本語の文章として間違ってはいないけど、読み手にわかりにくい文章」くらいのレベル。

「わかっていれば気を付けられる」ような文章のコツが多く、即効性は高いと思います。

ブログから受験生の小論文まで、日本語の文章であれば全てに通用するノウハウです。

笹原 宏之

訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語

★★★★★

日本で使われる漢字には、一文字でも複数の読み方があり、こういう文字の使い方は世界的にも珍しいと言われています。

本書では「漢字の読み」がどれほど面白いかを、アジアやヨーロッパの文字・言語と比較しつつ語り尽くします。「文字がどう読まれるようになっていくか」についても様々な例を挙げて論じており、「文字の正しい読み方・使い方とは何か」についても一石を投じるものでした。

飯間浩明

辞書を編む 

★★★★☆

著者はTwitterでは有名な辞書編纂者ですね。

「言葉をどう説明するか」という難しさの中には、文化的・言語学的な面白さが詰まっているんだな、と再認識できました。

著者の普段のTwitterでの話題などを面白いと感じる方なら必ず楽しめる内容です。事前に『舟を編む』を見て、フィクションと実情を比べてみても面白いと思います。

長山靖生

『論語』でまともな親になる 世渡りよりも人の道

★★★★☆

『論語』の見所をダイジェストで紹介しつつ、その現代的な意義付けを探る本。ちゃんと白文を引用した上で、書下し文と直訳を付しているのが素晴らしいですね。

これを読むと、『論語』が現代の薄っぺらい自己啓発本の遥か先を行っていることがよく分かります。この本自体が「古文・漢文なんて学校で勉強して何になるんだ」という疑問への一つの解答でもありますね。

古典の授業って、『論語』のような含蓄ある教養的な文章を原文でトコトン味わい尽くす授業だったわけで、大人になってから考えると「何と贅沢な時間だったのか」と気付かされますね。

イノベーション倶楽部

結果を出すために知っておきたい!世界の名言481

★★★☆☆

私も昔はこういうのをバカにしてた側だったんですが、意外とこの手の本って便利なんです。

大人になると人前でプレゼンテーションする機会が時々巡ってくるもんですが、そんな時に自分の言いたいことを「一言でズバッと」まとめてくれている名言があったりすると、トークのアクセントとしてなかなか使い勝手が良いのです。

本書は一つ一つの名言に「誰がどの書物で言ったか」の出典が付いているのが良いですね。

内容は比較的ビジネス系に寄っているので、学生にはあまり合わないかもしれません。

・英語

岡倉由三郎,東大受験英語研究会

増補版 英語 語源の教科書 問題付き: 基本から学ぶ 英単語記憶術の王道

★★★★☆

英単語をパーツに分けて「この部分はこういう意味」と解説していく、よくある語源本の一種です。この手の本は一度も読んだことが無いなら一冊くらいは読んでおくと便利ですね。

差別化点として、本書は系統的によく整理されている印象を受けました。「接頭辞」「接尾辞」「○○詞にする接尾辞」「○○語由来」などが逐一書いてありますし、文法用語は英語での表記も併記されているので、後々辞典を使うときなどにも応用が効きやすいです。

この手の本を「一冊だけ」通読するなら、素早く読み通せる本書は選択肢としてアリかなと思います。

マリ・マクラーレン

日本人が知らないイギリス英語入門

★★★★☆

学校で習う英語はアメリカ英語が中心だけに、突然イギリス英語に出会って「あれ?なんかいつもとチョット違うな」という経験をした方は多いと思います。

本書は米英語と英英語の違いがコンパクトに整理されています。私は今まで発音やスペルで経験的に判別していたのですが、語や言い回しでも結構違うというのが分かって面白かったです。TOEICでも半分はイギリス系英語(イギリス英語+オーストラリア英語)が出るので、大学受験が終わったらこういう「英語の勉強」も悪くないでしょう。イギリスドラマでアメリカ英語との違いを発見するのも面白くなります。

ジェームス・M・バーダマン

3つの基本ルール+αで英語の冠詞はここまで簡単になる

★★★★☆

たかが冠詞、されど冠詞。ラフに話す時には「多少間違ってもいいや」と軽く扱われがちですが、ペーパーテストでは意外とヤマになるのがこの「冠詞」であります。

この手の冠詞問題は専ら一問一答形式で出題されるイメージが強く、本書も「穴埋め問題」が中心ですが、実際には自分で英文を書く時に大いに効果を発揮します。自分で一から英文を書くときには「答え」が無いので、自分で文法的に判断して正しく冠詞を扱わなくてはなりません。

本書の問題を何問かパラパラめくってみて、「マズい」と感じた人には是非通読をオススメします。

ヒロ前田   (著),    テッド寺倉 (著),    ロス・タロック (著)

TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問 Kindle版  

★★★★★

TOEICを受ける人で、パソコンでもKindle書籍を閲覧できる人ならオススメです。

試験の概要や問題全体の見通し方も載っているので、「受けることにしたのでとりあえず一冊」という人にも向いています。今のところ一番評判の良い問題集だと思います。

ただ、「本番と同じ感覚で解く練習」という意味合いなら紙版の模擬問題集を一つくらい買った方が良いかも。

・地理

河原 和之

大人もハマる地理

★★★★☆

学校ではなかなか教わらない、それでいて実は地理的な知識とも深く関わる小話が満載。

学校で教わった地理を自分でおさらいするにも良いですし、子どもに教えるのに「つかみ」として使っても面白いですね。

吹浦 忠正

国旗で読む世界地図

★★★★☆

国家のアイデンティティである「国旗」を通して世界各国を眺める本。

「アメリカの星が州の数」や「フランスの三色の意味」などは有名ですが、どの国の国旗もそれぞれの国の歴史や理念が反映されていることが本書を読むとよく分かります。一つ一つの国旗に着目するだけでなく、横断的に共通点などを探っていく視点もあるのが面白いです。

地理の授業では機械的に覚えたものですが、意味を知るとより印象に残りますね。

廣瀬 陽子

強権と不安の超大国・ロシア 旧ソ連諸国から見た「光と影」

★★★★☆

「歴史」や「政治経済」のカテゴリに入れるべきかもしれませんが、一応ここに。

私が物心ついた頃にはソヴィエト連邦は既に解体していたので、「ソ連=昔のロシアのこと」くらいのイメージが強かったのですが、そんなに簡単じゃないということがよく分かりました。

「現在のロシア」を十分に知るには、「旧ソ連諸国との間に抱える複雑な関係」を知らずにはいられないですね。

清水克悦&お城研究班

戦国武将たちの城

★★★★☆

関東を代表する城址を充実した写真と解説文で紹介しています。堀や急峻な斜面など、城郭以外の見所も紹介しているのが良いですね。あまりマニアックな話に立ち入らないので、最初の一冊にも向いていると思います。

私見ですが、お城は「最も手軽に感じられる日本史」だと思います。本書を眺めて興味が湧いたら、近場のお城から足を運んでみては如何でしょう。

・歴史

相良 嘉美

香料商が語る東西香り秘話

★★★★☆

様々な文化圏に存在する「香りをまとう」という行為。その誕生、進歩、伝播に関わる四方山話です。「歴史の本」っぽく時系列で整理されてはいませんが、トピック別になっているのでどこからでも読みやすい構成になっています。

科学、植物学、歴史、文化、多くの面で知的刺激を与えてくれる一冊でした。

君塚 直隆

肖像画で読み解く イギリス王室の物語

★★★☆☆

イギリス王室の歴史に沿って、主要人物の肖像画と出来事を紹介しています。

名前だけだとどうも混同しやすい人が多いので(私だけですか?)、こうして顔と一緒に覚えると多少はイメージで区別しやすくて助かるな、と思いました。

全体の構成としてはあまり連続性のある形で一繋がりにまとめ上げている感じではないので、事前に基本的な世界史の流れが頭に入っていないと読みにくいかもしれません。

古峰文三

「砲兵」から見た世界大戦

★★★★☆

武器の発展・戦術の洗練が「砲兵」の立ち位置を変化させていったことが分かる一冊。

白兵戦にも対空にも対戦車にも関連する「砲兵」は、「戦争の構造」の変化を如実に受けることがわかります。

あくまで「世界大戦」なので、20世紀という時代しか扱っていませんが、「技術が歴史を動かす」例として興味深く読みました。

丸川 哲史

日中100年史 二つの近代を問い直す

★★★★☆

日本と中国の近代史を概観しつつ、相互の思想的影響までも考えるというテーマ。

歴史の中で「100年」というと短く感じますが、言ってみれば明治初期から現在までが含まれるわけで、現代に影響を与える事件がどれだけ含まれているか考えると、非常に「濃い」100年であります。

「歴史的事実」と「重要人物」と「それらを繋ぐ解釈」だけでほぼ紙面が尽きているので、それほど偏った思想は感じませんでしたが「中立やや左寄り」くらいの感触でしょうか。

前畑洋平(監修)

産業遺産の記録

★★★★☆

インターネットが普及させた密かな人気ジャンルの一つに「廃墟」があります。

「産業遺産」というと耳慣れないですが、「有名どころで言えば軍艦島(端島)」と言えば大体どんなものか見当がつくんじゃないでしょうか。

産業に特化した巨大建造物が持つ「機能美」と、それが廃墟化することで生まれる独特の「空恐ろしさ」――「産業遺産」には、廃墟ファンを虜にする「美」が詰まっています。

そして、単に写真集として見ても美しいですが、「近代史や産業を知っていれば更に楽しめる」というのもまた産業遺産の特徴。

・倫理

橋爪大三郎

世界は宗教で動いている

★★★★☆

世界三大宗教を新書一冊で概観する本。社会の教養として宗教は必須ですね。

特に本書はコンセプトとして、「『宗教』を世界史や国際情勢を理解する補助線として見てみよう」というところに力を入れています。

生徒との対話形式なので、読みやすさは人を選ぶかもしれません。

佐々木閑

本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

★★★★☆

仏教を概説するような本ではなく、もっと深く「仏教の原点」を知りたい人向けの本です。

「どんな背景で釈迦の教えが生まれたのか」「なぜ釈迦の思想が画期的だったのか」をとことん説いてくれます。西洋哲学思想などは当時の歴史や政治との関係で論じる書籍は多くあれど、古典的仏教の成立背景はあまり思想の入門書では掘り下げられることが少なく、本書の内容は新鮮に感じました。

こうした教えが「日本に渡ってから」「どう解釈されてどう分岐したか」については扱っていないので、「現代に至る日本式仏教の歩み」を知るには別の書籍で補う必要があるでしょう。

甲田 純生

1日で学び直す哲学~常識を打ち破る思考力をつける~

★★★★☆

古代ギリシアから近代までの哲学史を「1日で学び直す」ための本。

内容は高校倫理に近い「哲学史の主流」をなぞっているけど、類書との違いは「思い切ってメインの数人に絞っている」こと。このサイズの哲学史の本でありながら「キーワードの羅列」になるのを避けて、ちゃんと思想の中身まで踏み込んでいるのは珍しいと思います。

高校倫理の「入門のために流れをつかむ本」としても使えて、「ちょっとだけ詳しい解説本」としても機能する、面白いコンセプトの本です。

入不二基義

ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか

★★★★☆

ウィトゲンシュタインの思想について、彼の展開する独我論を軸に概観する本です。

倫理の教科書や思想史の教科書では色々な思想家や著作が出てきますが、著書にいきなり当たるのにハードルが高いと感じたらこういう本でワンクッション置くのは良いですね。

読書案内が充実している点も非常に有用で、ここから広げやすいです。

ウィトゲンシュタインに興味がある人の「最初の一冊」にも良いと思います。

なお、本書で中心として取り上げられている『論理哲学論考』は、光文社古典新訳文庫でKindle unlimitedに入っていますね

石黒浩

人と芸術とアンドロイド

★★★★★

ロボット研究を生業とするエンジニアが、「人間とロボット」についての思索を書き綴るエッセイ集。「技術論」の本ではなく「人間論」の本であるというべきでしょう。

悩ましくも興味深い「疑似人間」の世界。「人間らしさ」を追求する営みから、「私たちは何を『人間らしさ』だと思っているのか」が浮き彫りになってきます。

岩波 明

精神障害者をどう裁くか

★★★★☆

「精神障害者に対する社会制度の変遷と現状」を提示しつつ、実例を交えて「専門家によってどのような判断がなされているか」を詳説しております。

精神障害者の凶悪犯罪があるたびに、精神障害者への過激な発言が必ず一定数の支持を受けますが、そういう安直な言説に感化されがちな人にこそ一読してほしい内容です。

実際のシステムはツギハギでありながらも改善を重ねて組まれているし、専門家はその中で非常に多くのことを勘案しながら奮闘している事がわかります。

・政治・経済

竹中平蔵

経済古典は役に立つ

★★★★☆

私は竹中平蔵氏は政治家として特に評価はしませんが、そうしたこととは関係なく本書は一冊の経済史の本として面白かったです。

20世紀までの経済学の歩みがよくまとまっており、先人の試行錯誤を概観できます。

保坂 俊司

宗教の経済思想

★★★★☆

宗教思想と経済活動との結びつきについて解説する一冊です。

「宗教と職業観」は欧米では近代から盛んに論じられてきましたが、本書は特に日本の「宗教と経済」への考察を深めるため、キリスト教やイスラム教以上に仏教や日本的信仰に言及しています。

普段我々は経済政策について、「賃金」「税制」「福祉」など、具体的な仕組みだけに基づいて国の経済システムを捉えがちですが、その構造の更に背景にある「宗教」まで目を向けないと読み解けないコンテクストの存在に気付かされますね。

山田真哉

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

★★★★☆

ビジネス書の界隈で一時期めちゃくちゃ流行った本ですね。

タイトルである「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という疑問には大したタネはありませんが、「この仕事はどうやって儲けを出しているんだろう?」と考えてみると新しい視点が得られることがあります。

後から類書がたくさん出ていますが、この手の本をあまり読んだことのない人は一読の価値があると思います。

特に学生だとどうしても「消費者」の視点だけで生活しがちでもあるので、こうした本で「裏側」に思いを馳せると、町並みが違った視点で見られるようになって面白いでしょう。

水越孝

統計思考入門

★★★★☆

ビジネス書で「統計」と謳っているものは「レベルの低い数学」を意識高く焼き直しただけのイメージがあったけど、この本は面白かったです。

アンケートや販売データなど、商業的なデータを「どう解釈し」「どう見せるか」に主眼が置かれています。統計の技術として特別に難しい部分は無かったですが、「経営だと統計の解析をこう使うのか」という発想の部分で面白いと感じました。

逆に、この本で「こういう時にこういう解析が使えるのか!」と思ったら、統計学の教科書でそこを勉強してみるのもいいかもしれないですね。

・現代社会

門倉貴史

統計数字を疑う~なぜ実感とズレるのか?~

★★★☆☆

「数字を通して社会を見る」際に潜む罠を教えてくれる一冊。

例示される統計データは所得や寿命や結婚率など、社会や経済に関わるものが多いですね。

現代社会で必須の「データの数字を見る際のリテラシー」を具体的に教えてくれます。

門倉 貴史

ゼロ円ビジネスの罠

★★★★☆

同じ著者ですがこちらも抜群に面白かったので。

SNS、ゲーム、コーヒーなど、近年様々な形で見かける「ゼロ円ビジネス」にスポットを当てた本です。実際のビジネスモデルの種明かしをするだけでなく、「どうして無料でうまくいくのか」「どういう発想でこういうビジネスモデルが組めるのか」といった一般性のある考察も試みています。「ゼロ円ビジネスは今後どうなるか、今後どうあるべきか」といった意見もなかなか興味深いものがあります。

補題として、「Kindle unlimitedはどうして無料なのか」を考えるのも面白いですね。

クリス・アンダーソン

MAKERS――21世紀の産業革命が始まる

★★★☆☆

ITの普及に伴って、「産業構造がどう変化しているか」「どう変化していくか」を、実例と共に提起している。「21世紀の発明・起業のチャンスはどこにあるか」が特に焦点だろう。

『最先端のテクノロジーが出現するだけでなく、それらが民主化されることが――本当の革命なのだ』という言葉は非常に力強い。

今起こりつつある「産業構造の変化」をリアルタイムに論じつつ、その「自由で民主化された産業革命」に参加することを強力にアジテートする本書は、単なる「意識高い系の自己啓発」に留まらない説得力を持っている。

前田亮一

今を生き抜くための70年代オカルト

★★★☆☆

タイトルでビビッと来た人なら読むべき、そうでない人なら読むべきでない、非常に対象のはっきりした本。

UFO、超能力、UMA、心霊写真、ムー大陸など、オカルトの定番をこれでもかと詰め込んだ上で、その一つ一つを歴史的成立の経緯など踏まえて系統的に解説しています。オカルトを語る本ではなく、「オカルトという文化」を語る文化史の本です。

近藤誠

文春クリニック近藤誠 僕はあなたを「がん治療」で死なせるわけにはいかない!

★☆☆☆☆

金をドブに捨てることなく悪書に手を出せるのもUnlimitedの強みですね(?)

データを提示してある程度正しいことを言った上で、結論のところで「でも多くの医者が言うことは嘘である」「みんなが言うのはデタラメ、私が正しい」と(特にデータを示さず)独自理論に持ち込むのが常套手段のようですね。

「僕の外来ではみんなと違うことを言うから救いが与えられる!」というおぞましい論理展開を実物で目の当たりにして絶句する体験ができました。

内海聡

医学不要論

★☆☆☆☆

こちらも近藤誠氏と並んで日本の「トの付く医学」の有名人。

根拠となるジャーナルや論文を提示しているだけ近藤誠氏に比べれば誠実だが、基本的なやり口はほぼ同じ。「データを提示してある程度正しいことを言った上で、自分の用意した結論にこじつける」というもの。まさに「ホップ・ステップ・大気圏」という感じ。

また、彼は観測のバイアスを逆手に取って、「観測されない死を存在しないことにする」ことで「医療がなければ病死は無い」というな詭弁を繰り返し用います。

 

以上、文系編でした。

続きも近いうちに更新しますので、よろしくお願いします。

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木村勝哉

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